今日の午後、神宮前にある友人のオフィスを訪ねました。
千駄ヶ谷から友人のオフィスへの道沿いにはあの国立競技場があります。
神宮の杜に溶け込んだその姿は優しく日本的です。
紆余曲折を経ましたが
最終的には隈研吾さんが設計を担当されました。
国産の木材を使い、高さをぐっと抑えた美しいスタジアム
オリンピック、パラリンピックを終え
晴天の中、清々しく佇んでいます。
隈研吾さんは小学生の時
当時の東京オリンピック(1964年)の時に
丹下健三さんが設計した国立代々木競技場を見て
その神々しさに感動したことが建築家を目指すきっかけだったそうです。
それから約55年を経て、隈研吾さん自身が
国立競技場をつくることになるとは。
これだから人生は面白い。
だからいつも一生懸命生きていくべきなのでしょう。
正に “Life is beautiful!”
隈研吾さんと言えば
木を使った建物を世界中で建てています。
木の建築の可能性を広げている第一人者でもあります。
この新しい国立競技場についてもその決意をこう述べています。
「これから間違いなく環境が世界最大のテーマになるとき
木を使って環境問題を解決するモデルを見せたかった。」
この環境の問題も含め
今、木造建築は日本でもその素晴らしさが見直されつつあります。
そして僕たちエスアンドティモアでも
以前から人の身体にも良く、自然由来の再生可能資源である木にこだわって
木造での建築プロデュースに取り組んできました。
時代が僕たちに追いついてきているのを実感する今日この頃です。
これからも木造建築にこだわっていきたいと
国立競技場を眺めながら考えた今日でありました。