今日は視察のため、蕨商工会議所のH 氏と共に
仙台で東北イノベーションセンター『INTILAQ』を運営する
友人のD君を訪ねました。
このイノベーション施設は、2011年の東北震災のあと
日本と関係の深いカタールからの復興基金によって
建てられました。
仙台駅から地下鉄で4駅、10分の立地にあります。
D君と記念の一枚
彼は僕がアメリカに留学した時の
留学エージェント会社のスタッフとして知り合いました。
もう30年以上前のことです。
その後D君はアメリカ西海岸にあるスタンフォード大学の大学院を出て
東京で留学関連の会社を自分で経営していた時に震災が起きました。
岩手出身のD君はボランティアで何度も東北を訪れたそうです。
そんな時にこの施設の設立の責任者としての話があったそうです。
東北の復興が自分の使命と思ったD君は東京の会社を辞めて
この施設を立ち上げ、責任者となりました。
この自分の役割に専念するため、今は家族を東京に残して仙台に単身赴任中
その暮らしも8年目だそうです。
僕達は蕨市にもイノベーション施設をつくるための視察
として訪れたのですが、全国から多くの地方公共団体が
視察に訪れているそうです。
D君はジェスチャーを交えて2時間
施設の目的、取り組みなどについて熱く語ってくれました。
デザイン思考を基にした社会起業家の育成プログラムが
大人向けだけでなく、小学生、中学生、高校生などの
子供たち向けにもあるのがこの施設の最大の特徴
『子供の時から起業家マインドを育てる』
先進国の中で起業する人が最も少ない日本
新しいイノベーションを起こすためには
そして何よりも東北の真の復興のためには、人材を育てるということでしょう。
蕨商工会議所のH氏もD君が説明する施設のプログラムの
素晴らしさに感心しきり、驚きのプレゼンテーションです。
D君、流石のインテリジェンス
地元の複数の大学で客員教授も務め
今では仙台市だけでなく全国の自治体へレクチャーや講演で
出かけている。
(47都道府県で訪れたことがないのは宮崎県だけだそうだ。)
講演で全国をまわる、それは僕がしたかったことだ。
施設内も案内してくれました。
レクチャールーム、ワークスペース、シェアキッチンなど
ゆったりしたセンター内
コアワーキングスペースも充実
ここ仙台で起業した様々な会社、個人が50社もテナントとして入居しているそうです。
D君達はメンターとして、そうした方々の相談にものっています。
ここは基金を記念してのカタールルーム
多目的スペースです。
たくさんの学びと驚きの今日一日
30年もの付き合いなのに
初めて知ったD君の命を活かす真っ直ぐな生き方に僕は感服
感謝を込めて帰りに仙台駅前の居酒屋で一献
D君は365日、ほぼ休みなくセンター長として
この東北の復興のために頑張っていました。
本人曰く、『仕事ではなく生きがいでありライフワーク』だとのこと
フルマラソンも走るというD君
僕達から見た彼は、元気いっぱい輝いていました!
僕はここ居酒屋でもD君が話す言葉を
必死でメモっていました。
今日の最後にD君が僕達に教えてくれた格言
『イノベーションは移動距離に比例する。』
蕨にじっといたのでは、何も変えられない。
いろんな場所を訪ね、いろんな人と会って学び語り合う。
D君ありがとう、僕も頑張ります。